~カリフォルニア買付最終章~「パライソ・ヴィンヤード」
カリフォルニア買付5日目。
ついに買付隊は最後の目的地、パライソ・ヴィンヤードに・・・
言わずと知れた当店のベストセラーであるパライソは、1973年からカリフォルニアのモントレー郡でぶどう栽培を続けてきた「Grower(ぶどう栽培農家)」。ロバート・モンダヴィ、ヘス、セインツベリー、ケンドール・ジャクソンなどを含む30以上のワイナリーにぶどうを卸してきたプレミアムぶどう農家です。
全米でトップクラスのシャルドネとピノノワールを生み出す、「サンタルチア・ハイランズ」(原産地呼称)をラベルに冠し、お客様が納得のいく品質と価格でワインを提供したいと、1988年から他社に売却するぶどう畑よりさらに良い区画の自社ぶどうを使ってワインを造り始めました。
左からリチャードさん、買付体長・種本、醸造家のデヴィッド、李
最近では2007年のパライソ・ピノノワールがワインスペクテーター誌にて92点を獲得するなど、全米でも引っ張りだこのパライソのワインは、あまりの人気にほとんど国内で消費されているため、なかなか日本向けには分けてもらえなくなりました。(2007年は世界中で当店のみ少量ございます。きっとこれが最後のチャンスになるでしょう・・・)
そんなパライソの新ヴィンテージとなるのが2008年。今回は基本ラインナップをテイスティングさせてもらいましたが、ヴィンテージが切り替わるごとにどんどん品質アップするパライソのワインに買付隊一同が驚きました。2007年より冷涼な年だった2008年は、全てのワインにおいて酸と果実のバランスが見事で、2007年より美味しいかも?と思ったほど!以下コメントです↓
●パライソ・シャルドネ2008
⇒トロピカルフルーツのような豊満な果実味とボリューム感。濃厚なフレーバーと樽からくる香ばしい風味、口いっぱいに広がるミネラル感は、見事な立体感でした。もうブルゴーニュの特級畑並み!?
●パライソ・ピノノワール2008
⇒チェリーやラズベリーの果実味の中にしなやかなタンニンがあいまって、シャルドネ同様ブルゴーニュの最高級と見まがう品格を備えていました!
●パライソ・フェイト2007 & 2008
⇒パライソが1ブロックの畑から造りだす生産量わずか150ケースの限定ワイン。あまりの美味しさに・・・もう言葉が出ませんでした・・・(私はロマネ・コンティよりも美味しいと思います。)
テイスティングを通し、パライソの実力を改めて実感しました。
しかし、それだけでは終わりません!今回の旅の最終目的は、当店の大人気オリジナルワイン、ディアリッチ2008の最終確認!醸造家のデヴィッドと共に試飲を行い、味の調整、樽の使い方などを最終調整します。しかしどのワインも、これ以上ないほどパーフェクトな出来に仕上がっていました!
2008年ディアリッチの試飲模様
●ディアリッチ・リースリング2008
⇒ピーチやアプリコットのような果実味とほどよい甘さのバランスが見事!初心者からワイン好きまで幅広く楽しめる仕上がり!
●ディアリッチ・シャルドネ2008
⇒樽発酵&樽熟成を行うシャルドネは、ストレートな果実味を表現しながらゴージャス感もあり飲みやすい味わい。
●ディアリッチ・ピノノワール2008
⇒こんなに安くて美味いピノノワールがあってよいのでしょうか?完熟ベリーのぎゅっと詰まった味わいは、世界で一番美味しくてバリューなピノノワールでしょう!
醸造家のデヴィッドさんは、パライソとディアリッチの違いについてこう説明してくれました。
「パライソとディアリッチは全く同じエステートのぶどうからきている。大きな違いはワインのスタイルにあるんだ。ディアリッチは品種の特徴を生かしストレートな果実味を表現していて、ワインの初心者でも楽しく飲んでもらいたいので、とても飲みやすいスタイル。反してパライソは、土地の味わいを表現するため、より樽を厳選し、濃縮感あり複雑な味わいのワインに仕上げているんだ。」
2008年のディアリッチは今冬に発売予定!?実は今日本にある2007年も、あまりの人気で早くも品切れなりつつありますので、お求めの方はお早めにお問い合わせ下さい!
テイスティングが終わったと思いきや、デヴィッドが倉庫の奥から謎のワインを取り出してきました。
「やっと出来上がったよ!」
その名も、パライソ・シラー・スミス・ファミリー・リザーヴ2007!
「パライソの最高区画『ウェディングヒル』という区画のシラーを使用し、最高に濃縮感たっぷりのシラーを造りだしたよ!ウェディングヒルは僕がその区画の前で結婚式を挙げたことからついた名前なんだ。だから、ワインも力強く情熱的な味わいに仕上がっている」
飲んだ瞬間、そのきめ細かさ、シラーとは思えないエレガントな味わいに一同驚愕しました!まるで北ローヌの「エルミタージュ」を飲んでいるような錯覚に陥ったのです!
テイスティングルームで特別なシラーを初試飲!
このパライソ・シラー・スミス・ファミリー・リザーヴ2007は今回だけ特別に造ってもらった超スペシャルワインで、今年3月に発売予定となっています!200ケースの限定ワイン、是非お楽しみに!
試飲を終え、パライソの畑で車を走らせながら思いました。それはワインにとって一番大事なこと、
「良いワインは、良い畑から」
これに尽きるということです。
最近、やっとモントレーのワインが評価誌やメディアで取り上げられるようになってきました。しかしここまで来るには、色々な人たちの努力があってのことだと思います。
30年前は全く無名だったこの産地に着目し、一からぶどう栽培を始めたリチャードさん。そしてまだ世界中のワイン市場で、ナパヴァレーのワインしか普及されていなかったときに、いち早くパライソを日本へ仕入れた買付隊長の種本。
彼らを支えたのは一体何だったのでしょうか?それはきっと、いつかモントレーのワインが認められる日が来るという、両者の強い「信念」が、夢を現実にさせたのでしょう。
青空と畑のコントラストが美しいパライソの畑は、きらきらと輝いていました。
「エデンの東」の著者、ジョン・スタインベックはこう言いました。
「...Beucase it was like heaven.」
そこはまさに「地上の楽園(=パライソ)」のようでした。
パライソが最終地点となった今回のカリフォルニア買付。総走行距離2000kmを超える旅に幕を閉じました。
2000kmの旅を共にした、買付隊長・種本、店長・矢吹、静岡の長・都築と
「本物を追及する」ヴィノスやまざきのカリフォルニアワインが、改めて凄いと再認識できました。
これからも、当店カリフォルニアの魅力を皆さまに伝えていけるよう、一層バイヤーの仕事に励んでいきたいと思います!
それでは、帰国後のフェスタでお会いしましょう!
バイヤー 李











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